自分が好きな漫画の感想などを書いています。時々、不得意なジャンルの漫画なども読んでみて、感想も書いています。漫画についての感想、情報を書いているサイトになっています、
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第4号「魔空八犬伝」
「南総里見八犬伝」は言わずともしれた江戸時代の伝奇書である。8人の青年が8つの球を手に妖怪退治、里見家のために戦うなどスペクタクルを繰り広げる。
現代でも多くの作家がリメイク、現代訳として出版している。
だがしかし! ここまで原作を破壊した(笑)漫画はないであろう。
「石川賢」若い年代や一般に漫画を読んでいる人たちには、知られていない存在であろう。永井豪先生のアシスタントとして長年活躍され、永井先生に言わせると、「戦友だ」とのこと。
確かにアシスタントと呼ぶにはあまりに凄すぎる人だった。
私もファンとして幾つもの漫画をそろえているが、その中でもこの「魔空八犬伝」はずば抜けて凄まじい。
もともt書き込みが凄まじい漫画家である先生の画力に加え、伝奇という摩訶不思議な世界観をさらに先生は摩訶不思議にしてしまう。
味付けが過剰とも言えるほど原作の風味を破壊することもよくある。
この作品でもおなじみの発見しは数名登場するも、発見しの1人が上杉謙信しかも女性である設定だ。
敵も里見家自身であるし妖怪と呼ぶにはあまりにもおぞましい軍勢も登場する。
原作を知っている人はもちろん、知らない人はこの濃厚で濃密な世界観を是非とも味わっていただきたい。
ただし読者を選ぶ漫画ですのでそこは注意してください。