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漫画レビュー

自分が好きな漫画の感想などを書いています。時々、不得意なジャンルの漫画なども読んでみて、感想も書いています。漫画についての感想、情報を書いているサイトになっています、

漫画「男坂」

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漫画「男坂」


第43号「男坂」

「男には登らなければならない坂がある。まだ登り始めたばかりさ、男坂を」

車田正美氏が子供の頃、男一匹ガキ大将、を見て興奮し、自らもこのマンガのような物語を書きたい、と漫画屋になったとまで言わしめた、車田正美渾身の作品である。

ところが、このマンガはこれまでの車田の作品とは少し異なる。リングにかけろ、風魔の小次郎、で描かれた必殺技はなく、主人公は拳で喧嘩をして、不良たちを統率していく物語。やがて敵は不良の世界組織へと姿を変じていくのだが、この壮大さとは裏腹に、伏線を複数、引いたことでファンからは引かれてしまったのか、単行本で言えば3巻で終わってしまった。

しかしながらこれが伝説の始まりである。今も語り継がれる、打ち切りとなっても、打ち切りだとは読者に感づかせないように、本来は打ち切りになるのだろうが、このマンガは違う。

堂々と最終ページに『未完』の二文字が大きく描かれていた。

これこそがこのマンガが「未完の大作」と呼ばれるゆえんである。

しかし昨年、車田正美氏30周年を記念して、ついにこの物語は連載を再開した。単行本も4巻目が発売され、あの時の続きからスタートしている。平成の時代に昭和を題材とし、しかも喧嘩で全国を統一する。

この勢い、このこだわりこそが車田正美氏なのだと私は感銘を受けて。

まだ5巻は発売されていないが、実に待ち遠しいかぎりである。

ちなみにお気に入りキャラクターは「赤城のウルフ」である。
「赤城のウルフ」の画像検索結果

「車田正美」公式サイト

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