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漫画レビュー

自分が好きな漫画の感想などを書いています。時々、不得意なジャンルの漫画なども読んでみて、感想も書いています。漫画についての感想、情報を書いているサイトになっています、

漫画:栞と紙魚子

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漫画:栞と紙魚子

「栞と紙魚子」の画像検索結果
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この画像は第1巻の表紙である。

これを見ても分かる通り、内容は不気味である。


第64号「栞と紙魚子」

原作者は「諸星大二郎」。

おそらく漫画好きか、週刊少年ジャンプに連載していた漫画を読んでいた人しか分からない名前であろう。

しかしこの名前は漫画史に残る偉大な名前であることは、理解していただきたい。

漫画の神様、手塚治虫 氏は、大友克洋 氏がデビューした当時、パーティで紹介された際、「君のような絵は僕にだってかけるんだよ」と新人漫画家をライバルとして認識した。

漫画の神様はけして漫画家を褒めなかったし、誰の絵でも描けると豪語していた。

ところがだ。諸星大二郎 氏との対談の際に神様は言った。

「哀愁のあるあの顔は僕にはとうてい書けない」と。

あの漫画の神様手塚治虫 氏が唯一認めた漫画家、それが諸星大二郎 氏なのだ。

その影響力は多岐にわたり、エヴァンゲリオンの庵野秀明 氏は諸星大二郎作品からインスパイアを受け、エヴァンゲリオンを作ったとも言われている。

そんな諸星大二郎 氏の現在連載中の漫画がこの「栞と紙魚子」だ。

作者本人が初めて書く少女漫画である。

内容は第1話からブラックユーモアが凄い!

バラバラ殺人事件の現場から栞は生首を持って帰る。それをどうすべきか古本屋の紙魚子に相談したとろこ、「生首の育て方」という本が出てきて、そこから生首を育てる、という不気味とユーモアを兼ね備えた漫画になっている。

私はこれを読んだ時、これまでにない感情を抱いた。ホラー作品を読んでいるのか、シュールなコメディを読んでいるのか分からず、頭が混乱しているのが分かった。

ただ面白い。こんなに短くて引き込まれる作品に出会ったことがなく、やはり天才、いいや天才の最上級「奇才」と賞賛したい。

神様が認めた本当に無二の漫画家がここに居る。
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