毎度様です、ジンでございます。
本日は経済漫画を痛快にした経済、娯楽漫画の金字塔。
その第二弾！
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第59号「サラリーマン金太郎〜マネーウォーズ〜」

サラリーマン金太郎も長い。

第一期と言える最初の連載は、1994年からになる。

物語は元暴走族の総長で妻に先立たれた矢島金太郎は、建設会社大和建設へ入社して、子育てをしながら型破りなやり方で大和建設に大きな利益をもたらしていく姿を描いている。

本作は漫画第二弾となる。

漫画原作のドラマ、映画が制作される中での、漫画第二弾である。

堀江貴文氏がプロ野球球団買収やニッポン放送買収などで、世間がlivedoorやIT企業、証券、株式などに世間が関心を持つ中、巨匠・本宮ひろ志氏が書いた漫画がこの[サラリーマン金太郎〜マネーウォーズ〜]である。

物語の舞台となるのは、これまでのヤマト建設ではなく、証券会社である。

ヤマト建設を辞め、新しい世界に飛び込むため、アメリカの大学へ留学した矢島金太郎。

帰国後に入社したのは、義理の娘の結婚相手の父親、モーガンが運営する外資系銀行であった。

モーガンは業界でも知られた大物であり、金太郎を試すために1人の女性を仕向ける。

ジャネットなる凄腕の金融ウーマンが上司となり、金融に関しては素人の金太郎に、為替とは何かを教える。そして彼が配属されたチームは、日本政府から、年金の一部、2兆円の運用を任せられたチームであった。

そして夜はベットへと誘うのだった。この誘いを断る。
翌日、チームのリーダーが3億円の穴を開け、その穴埋めに、シリーズおなじみの加代ばあさんから3億円を借りに行くが、そこで50億円を渡され、お前の最初の客じゃ、と金を託される。

この資産運用を任された金太郎とリーダーの滝本は、この金をなにで運用するかを模索し、答えは為替だとなる。

ここで豆知識。為替とはの円に対するドル。ユーロに対する円。

毎日、ニュースで伝えられるこの為替は、1日に世界中で100兆円のやり取りが行われている。

作中でも為替に比べれば、株式も国債も豆粒と言っている。

これはfxというやつなのかは定かではないが、50億円を証拠金3%でドルに対する円で売りか買いかで、ジャネットと勝負をすることになる。

証拠金？　3%？

証拠金3%で1ドル100円として、めいいっぱい買うと33倍となり、50億が1800億円になるということ。

そして金太郎は円安になるか円高になるか、売るか買うかである。

この勝負に金太郎は円安で買いを選んだ。

結果は敗北。

ジャネットの靴を舐めて、なんとか1割を返してもらうのだった。

ここから金太郎の破天荒金融道が始まるのだ。

物語はプロローグからスタートする。第一期の終わりのページからすぐに始まるので、往年のファンもすんなりと入っていけるだろう。

しかし第一期の金太郎もスケールが大きかったが、今回もまたスケールはでかい。

出てくる金額は国家予算並みの額ばかり。それでいて、金融に関すること、お金儲けの仕組みを、金太郎流に、読者へと伝えてくれる漫画になっている。

金融漫画ともあってここですこしfxの話をしたい。

ここに出てくる証拠金3%でドルに対して売るか買うか。

これはレバレッジだろう。

つまり金太郎は50億円を証拠金と言う担保にして、33倍の金を運用したのだ。そして2円の円高で大損したのである。

これを売りにして、円高になることを選んでいれば、3円の値動きだけで、50億は倍になっていた。

これがfxだ。

ちなみに手前味噌だが、fx初心者は3倍から5倍のレバレッジですると無難であり、更には金利差の少額利益も良いかもしれない。

日本では2010年から規制がかかり、25倍までしかレバレッジを挙げられないが、海外では200倍も行けるそうだ。

日本は金利が安いので、高い国の通貨へ変えて、その金利差で儲ける方法だ。

儲けられても、1日に80円とかであって、年間で2万円弱の儲けになる。

誰かが言っていた。

金はお足という。足があって逃げていくが、近づいても来る。

金は金を生む。

金で金を儲ける。これが最大の儲け方なのかもしれない。

今日から少し金太郎と金について書いていきたい。


作　者:本宮ひろ志
出　版　社:集英社
掲　載　誌:週刊ヤングジャンプ

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